こんにちは、くまです。
大変お久しぶりのブログとなります。
本当に最近忙しくて、ゲームを遊んでいる時間が無い。
なのに、積みゲーは増えていく。
これは困った悪循環だ。
積みゲーマーとしては正しいのかもしれないけれど。
さて、これはその積みゲーのひとつの話なのですが、先日、セガ マークIII用3Dグラスというアイテムを買ってみたのです。
これは、セガ マークIIIで使える3Dグラスと、それをマークIIIに接続するためのアダプタがセットになったものです。
くまのマシンはマスターシステムなので、アダプタを使わずに3Dグラスを接続できるという機能を持っているのですが。
それはともかく、この3Dグラスは、マークIIIとマスターシステム用の3D専用ゲームが楽しめるのです。
そう、楽しめるはずだったのです。
というか、楽しめるつもりでいました。
発売されたタイトルはこの4本が全てです、たぶん。
ちょっと少ないですね。
PCエンジンのスーパーグラフィックスみたいなものですね。
全然普及しなかったという意味で。
発売されたのは1987年頃。
当時セガマークIIIユーザーだったくまは、当然この存在を知っていました。
この時代に3Dなんてとても珍しく、どんな風に見えるのだろうと興味津々でした。
確か、赤青レンズがはまったメガネで見る立体絵なんてのはあったと思うのですが、この3Dグラスのように赤青じゃないタイプで、しかも立体映像のゲームができるなんてあまり聞いたことが無かった。
しかし、当時子供だったくまには、高価な商品を買うお金など無く、買ってもらえることも無く。
いつしかその存在も忘れ去り、大人になっておりました。
ですが、先日フリマサイトだったかオークションサイトだったかで見かけてしまったのです。
これは、あの懐かしの3Dグラスジャマイカ!!
当時の欲しかったという欲望が、心の奥底から沸々と湧き出すのを感じます。
これは買わなければ!と、購入ボタンをポチっとしておりました。
いやー、こういったサイトは甘い誘惑が一杯、危険が一杯です。
それで、早速購入した3D専用ソフトをマスターシステムに挿して、3Dグラスを接続して、グラスを装着して、スイッチオン。
あれれ??
全然3Dじゃない。
3Dグラスはチカチカしていて動作しているみたい。
でも、TVに表示されている画像は2つの画像がずれた感じで、全く3Dに見えません。
不良品か?
不思議に思い、調べました。
そして分かりました。
結論から言うと、ブラウン管テレビでないと立体に見えないという事。
原理的に無理なのでした。
その仕組みを知ると、なるほどと言う感じでした。
ということで、今回はその仕組みを書きます。
ブラウン管テレビはインターレス方式
ブラウン管テレビは、インターレスという方式で映像を表示しています。
これは、テレビの走査線を奇数番号と偶数番号に分け、まず奇数番号の線に映像を表示し、その後一度画面を黒くしてから偶数番号の線に映像を表示します。
そしてまた画面を黒くしてから奇数、偶数と表示していきます。
ブラウン管テレビの映像を静止させると、その映像はボーダー柄のように横線が一本飛びに表示されているはずです。
この方式をインターレスと言います。
なぜこんなことをするかと言うと、制限時間内に動画を綺麗に見せる技術と言ったところです。
動画は、1画面を決まった時間内に表示して、また次の絵を決まった時間内に表示する必要があります。
この時間を守らないと、人の目には動画がスローモーションに見えたり、不自然な動きに見えたりします。
インターレス方式だと奇数または偶数の線しか映像を表示しないため、データ量は半分になります。
全面表示するより時間が半分で済むので、効率的に動画を再生できるのです。
テレビの走査線は比較的細かいですし、常に映像は動いているので、一本飛びの映像でも気にならないのです。
今の液晶TVはノンインターレス方式と言うかプログレッシブ
今の液晶TVは、1番目から順番に全ての走査線を描画していきます。
昔のブラウン管テレビとは表示方法が違います。
この違いが、3Dグラスで立体映像が見れなかったポイントになります。
3Dグラスの動作
この内容にはくまが推測した部分が多分に含まれます。
3Dグラスには、レンズの部分に液晶が埋め込まれています。
この液晶がTVの周波数と同じスピードで右目、左目と交互に黒くなります。
つまり、ある瞬間は片目しか見えない状態です。
シャッター機能と書かれていました。
セガ3D専用ソフトの映像
この内容にもはくまが推測した部分が多分に含まれます。
人が映像を立体的に見るためには、右目用と左目用に少し位置がずれた画像を表示する必要があります。
この画像を視差画像と言ったりします。
任天堂3DSや、PlayStationVRもこの方法を使っていると思います。
で、今回のセガマークIIIマスターシステム用3D専用ソフトは、TVのインターレス方式を利用し、奇数線表示と偶数線表示で異なる映像、ずれた映像(先ほど書いた視差画像)をわざと表示します。
つまり、奇数用の画像と偶数用の画像が交互に表示されます。
これは調べたんですけど。
それと、3Dグラスの、ある瞬間は片目しか見えないという機能を組み合わせることで、右目と左目が常に異なるずれた映像を見るようにするのです。
これで、3Dに見えるようになるのです。
すなわち、今の液晶TVでは偶数用と奇数用の画像が同時に表示されてしまい、3Dグラスが右目と左目交互に塞いでも、ずれた画像が重なっているだけにしか見えなかったというのが、液晶TVで立体的に見えなかった理由です。
この方式を知って、あらためて、セガ凄いと思いました。
結局あまり売れなかったようですが、この当時この方法を考えて売り出すなんて、チャレンジング、素晴らしいと思います。
だが、問題が…
ですが、大きな問題がありました。
それは、くまの家にはブラウン管テレビが無いということ。
これは、困りました。
今時ブラウン管テレビは少し厳しい。
でも、3Dグラスで3Dゲームを遊びたい。
ということで、いつか、ブラウン管テレビを買わなければと思っています。
今回はこれにて。
ではまた。