こんばんは、くまです。
英雄伝説シリーズIV 朱紅い雫をクリアしました。
英雄伝説をイチから始めようと題して始めてはや4作目。
いやあ、かなりボリューム感のあるストーリー。
白き魔女に比べて色々パワーアップした感があります。
朱紅い雫は英雄伝説シリーズの第4作目で、ガガーブトリロジーの2作目になります。
トリロジーとは3部作という意味だそうです。
1996年にPC98用に発売された作品ですが、今回遊んだのはWindowsVista版。
くまは朱紅い雫初プレイ。
調べてみるとWindows版は大きくリメイクされたバージョンみたいで、ストーリーも色々改変されているらしいです。
Windows10ではフルスクリーン表示がおかしくなるので、ハイカラー(6万5千色)に制限してウィンドウモードで表示させて、Windows10の拡大鏡機能を使って大きく表示させて遊びました。
どうもDirectXがらみの問題の様ですが、そもそもVista版なので遊べてよかったと思うべきですね。
ガガーブトリロジーはガガーブと呼ばれる巨大な裂け目の周辺にある隔絶された3つの世界のお話です。
1作目の白き魔女はガガーブの東にあるティラスイールが舞台でしたが、今回の朱紅い雫はガガーブの西側のエル・フィルディンという世界が舞台。
何故世界という表現をしているかというと、各世界はガガーブという巨大で通り抜けることが困難な裂け目と大蛇の背骨という巨大な山脈で隔絶されており、そこに住んでいる人達は隣に人が住んでいる土地があることを知らないのです。
起源を辿るとひとつの土地であり、それぞれのストーリーも密接に絡んでいます。
白き魔女は優しいストーリーで目的がぼんやりしており、あまり緊迫感の無い展開でした。
これはこれで悪くないのですが。
比べて今回の朱紅い雫はシリアスなストーリーでピリッと絞まった展開を楽しめます。
物語は白き魔女よりずっと濃密で、遊んでいても退屈しません。
朱紅い雫は光と闇の勢力に巻き込まれた兄妹の物語。
幼い頃離ればなれになった兄妹、過酷な運命のために闇に狙われる妹と再会し守るためにエル・フィルディンを旅する兄の物語です。
妹が闇に狙われているというシチュエーションのために、早く妹と再会しないといけないと思わせる緊迫感があります。
このゲームは4章構成なのですが、各章が物凄く長い。
いったいいつ終わるんだろう思いながらプレイしていました。
たったの4章ですが、全体的にはかなり長いです。
途中ちょっと疲れてくるかも。
ちなみに朱紅い雫というタイトルですが、最後の最後まで何のことだか分からないものでしたが、エンディング直前にその意味が明かされます。
遊んでいて思ったのですが、徐々に空の軌跡への下地が出来上がってきているなという感じを受けました。
各地を巡りながら様々な人達と出会い、時にはパーティーを組んで戦いながら最終目的地へ到達する。
最後は出会った人達が勢揃いして大いなる敵に立ち向かう。
英雄伝説シリーズらしい王道パターンは健在です。
冒険者ギルドという、軌跡シリーズの遊撃士協会のような役割を担う組織が登場しました。
グラフィックもかなり強化されて背景も緻密に描かれるようになり、空の軌跡でもお馴染みのドット絵キャラが飛んだり跳ねたり目をパチパチさせたりというキャラ表現もされるようになりました。
本集めも健在。
今回は剣帝ザムザ全12巻と疾風のラヴィン全9巻を集めます。
ストーリーを進める前に過去に訪れた場所に戻ったり隠れている人に話しかけたりと、色々しなければ手に入らないという、今までになく面倒くさい収集活動。
全部集めると結構強力なアイテムが手に入ります。
でも、結局ラスボス戦では無用の長物でしたが。
戦闘は白き魔女と同様に、キャラがフィールドをリアルタイムに動き回りながら戦うタイプですが、大分遊び易く面白くなっています。
キャラと敵の位置関係が攻撃に影響し、物理攻撃や魔法に効果範囲が設定されているところに空の軌跡の片鱗を見ることができます。
今回の朱紅い雫の戦闘は移動スピードが命。
アクセサリーで防御力や魔力、攻撃力を上げたり色々できますが、結局移動スピードを上げるアクセサリーを装備することが最も重要でした。
移動スピードが遅いと敵の範囲攻撃を避けることができず簡単にダメージを受ける。
特にラスボスは強力な範囲攻撃をガンガン使ってきますので、それを避けずに攻撃を繰り返していても簡単に撃破されてしまいます。
敵の範囲攻撃が設定されたらすぐにその範囲を避けて不発にさせて、すかさず反撃に転じるのが勝利への道です。
また、回復魔法にも届く範囲が決められており、素早く回復させるためには効果が届く位置まで素早く移動しなければいけません。
ということで、移動スピードが最も重要なパラメータとなります。
何となく、空の軌跡に通じるものがありますね。
白き魔女のラスボスはかなり弱くて簡単でしたが、今回の朱紅い雫のラスボスは結構強かった。
倒す順番があったり効果のある魔法が決まっていたり、単純に力押しでは勝てないボスでした。
今時のRPGでは定番の倒し方ですが、朱紅い雫発売当時のRPGとしては結構難易度が高かったのではと思います。
といことで、朱紅い雫は白き魔女に比べてかなり良くなっていました。
戦闘も結構楽しいし、空の軌跡の片鱗をうかがえる、面白い作品でした。